劇団“奇想天外”の思想・理念に「演劇を通して地域の文化振興・発展、教育に貢献する」というものがあります。
一見すると単なる美辞麗句のように思えるかもしれません。
けれども私たちはこれを真剣に考えています。
現代は少々ややこしい時代で、SNSなどの普及で瞬時に遠方の人と繋がれる一方で、どうやら直接濃密に他者と関わることを避ける風潮があるようです。
「曾子曰、君子以文會友、以友輔仁。」
(君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔く:論語より)
「君子は詩書礼楽の文をもって友を集め、集めた友によって互いに影響を受け合いながら、仁の心の成長を助ける」という意味です。
“仁”とは「誰かを思いやる優しさ」のこと。
こればかりは人と関わることを避けていては身につけられないのではないでしょうか。
若い世代の子たちを育てることは未来を創ることと同義です。
そして同時に、育てることは私たちにとっても学びです。
私たち劇団“奇想天外”は、
「地域社会や地域の若い世代の子たちと強く関わり合いながら、お互いに“仁”の成長を助け、より良い未来を共に創造していくこと」
こそ、私たちの地域貢献であると考えています。